無限と有限の違い。

無限と有限は違う。夢幻と幽玄とか以上に違う。それを示す有名なたとえ話「ホテル無限」がある。
ヒルベルトの無限ホテルのパラドックス - Wikipedia
有限の類推による直観に反するから名前にパラドックスと付いているが、論理的にはパラドックスではない。

無限ホテルには1号室、2号室、・・・、n号室、・・・とすべての自然数に対応する部屋があるとする。そしてある晩、このホテルのすべての部屋に客が宿泊中だったとする。そこに新たな客が来た。k号室に宿泊中の客にk+1号室に移動してもらうことで、1号室に新たな客が泊まることができる。有限個の客室ではこんなことはあり得ない。新たな客がm人でもk号室に宿泊中の客にk+m号室に移動してもらうことで、1からm号室に新たな客m人が泊まることができる。さらに客が自然数の数と同じ・・・可算無限人の新たな客が来た場合でもk号室の客には2k号室にうつってもらえば2j-1号室(jは自然数)に新たな客が泊まれる。

僕はよくいろいろな面倒くさいことを「後回し」にしてしまう。「明日やろう」「来週やろう」。これって、明日といえる日が無限にあると考えて、「ホテル無限」の対応と同じことをしようとしているんではないだろうか。
実際には「それができる日」は有限である。そして、日が変わるたびに1日ずつ減っていく。。。どこにもそれは表示されない。腕とかに表示が出れば、少しは「すぐにやる」気になるかもしれない。
面倒くさい作業をやる回数だけではない、本を読むことの残り冊数、ある人に会える残り回数、ある場所に行く残り回数、ある食べ物を食べる残り回数、・・・これらすべて有限であるはずである。でも、いつも無限だと勘違いしてしまう。これらの回数はどんどん減っていく。もし、それらの表示があれば、一体どうするんだろうか・・・